
「オンラインゲームがラグい」

「ビデオ通話が途切れる」
そんな悩みを抱えていませんか?

その原因は「ping値」にあるかもしれません。
この記事では、ネット回線におけるping値の意味や目安、快適に使うための基準をわかりやすく解説します。
ネット初心者の方でもすぐに理解できる内容になっているので、ぜひ最後までチェックして、ストレスのないネット環境を手に入れましょう。
ネット回線のping値とは?
ping値とは?|通信の応答速度を示す数値
ping(ピング)値とは、あなたのパソコンやスマホからインターネットのサーバーまで信号を送って、その返事が返ってくるまでの「時間(ms)」を示したものです。
この値が小さいほど、通信の反応が速く、快適に使えるということを意味します。
たとえば、ping値が「10ms」の場合は、あなたの端末からサーバーまで信号が往復するのに約0.01秒しかかからないということです。
ゲームやビデオ通話など「リアルタイム性」が重要な場面では、このping値が非常に大切になります。
ping値の目安|快適に使える数値はどれくらい?
ping値の理想的な目安は、利用目的によって異なります。
以下におおよその目安をまとめました。
ping値(ms) | 快適さの目安 | 主な用途の例 |
1〜30ms | 非常に快適 | オンラインゲーム・動画配信など |
30〜50ms | 十分に快適 | SNS・YouTube・ビデオ会議など |
50〜100ms | やや遅延を感じる可能性あり | 軽めの作業・Web検索など |
100ms以上 | 快適とは言えない(遅延が目立つ) | ゲーム・通話には不向き |
特にオンラインゲームやビデオ通話を頻繁に利用する方は、ping値が50ms以下を目指すのが理想です。
ping値が高くなるとどうなる?
ping値が高くなると、以下のような「ラグ」や「遅延」が発生しやすくなります。
- オンラインゲームでの動きが遅れる・カクつく
- ZoomやLINE通話で声が途切れたり遅れて届く
- クリックや操作に対する反応が遅くなる
たとえ通信速度(Mbps)が速くても、ping値が高いとリアルタイム性の高いサービスではストレスを感じることがあります。
そのため、「速度」だけでなく「ping値」も快適なネット回線を選ぶ重要なポイントです。
ネット回線のping値はどれくらいが目安?
光回線・モバイル回線・ホームルーターのping値の違い
ネット回線にはさまざまな種類がありますが、ping値は回線のタイプによって大きく変わります。
以下に代表的な回線ごとのping値の傾向をまとめました。
回線の種類 | 平均ping値の目安 | 特徴 |
光回線 | 10〜30ms | 安定性・速度・低遅延すべてに優れ、ゲーム向き |
ホームルーター | 40〜80ms | 工事不要で手軽、ただし遅延はやや高め |
モバイルWi-Fi | 50〜150ms | 外出先でも使えるが、場所や時間帯で不安定 |
オンラインゲームやビデオ会議など、遅延が気になる用途では光回線がもっとも安心です。
ホームルーターやモバイルWi-Fiは手軽さが魅力ですが、リアルタイム性が求められる使い方にはやや不向きな場合もあります。
高速でもping値が高いと困る理由

「下り速度が速いのに、なぜかゲームがカクつく…」
そんな経験はありませんか?
これはping値が高いことが原因かもしれません。

ping値は「反応の速さ」に関係しており、速度(Mbps)とはまったく別物です。
たとえば、下り速度が100Mbpsでもping値が150msだと、操作と表示にタイムラグが発生します。
とくに以下のような場面では、速度よりもping値が重要です。
- FPS・格闘ゲームなどのオンライン対戦
- ZoomやTeamsでの会議
- クラウドゲーム・ストリーミングゲームの操作性
このように、「速さ」だけでなく「反応の早さ」にも注目することで、より快適なネット環境を選ぶことができます。
ping値が高くなる原因とその対策
時間帯・場所・使用状況による影響
ping値は常に一定ではなく、使う環境や時間帯によって変化します。
影響を受けやすいのは次のようなケースです。
- 夜間(19時〜23時):利用者が集中し、通信が混雑しやすい
- 建物の構造や周辺環境:鉄筋コンクリートや電波干渉によりpingが悪化
- 複数端末での同時接続:家族が同時に動画視聴やゲームをしていると遅延が増える
こうした状況では、ping値が100ms以上になることも。
特に無線接続の場合は、干渉を受けやすいため注意が必要です。
ping値を下げるための改善方法

ping値を改善するには、接続環境や設定の見直しが効果的です。
以下の対策を順番に試してみましょう。
ping値を改善する5つの方法
- Wi-Fiではなく有線接続に切り替える
→ LANケーブルで接続することで安定性が大幅に向上します。 - 使用中の端末やアプリを減らす
→ 背景で動作するアプリや動画再生などを控えるとping値が改善することも。 - 高性能なルーターへ買い替える
→ 古いルーターでは通信処理が追いつかず、遅延の原因になる場合があります。 - IPv6(IPoE)に対応した回線に変更する
→ 混雑の影響を受けにくい通信方式で、ping値が安定しやすいです。 - 通信の少ない時間帯に使用する
→ オンラインゲームや会議など重要な作業は、深夜〜午前中がおすすめです。
ping値の目安|どれくらいなら快適に使える?
ping値の基準|ゲーム・動画・日常利用での快適ライン
ping値には「これなら快適」とされる目安があります。
以下の表をご覧ください。
利用目的 | ping値の目安 | 快適度 |
オンラインゲーム | 20ms以下 | とても快適(遅延ほぼなし) |
動画視聴 | 50ms以下 | 快適(HD〜4K再生OK) |
通常のネット利用 | 100ms以下 | 十分快適 |
100ms超 | ゲームで遅延あり | 動画や操作にタイムラグ |
特にFPSゲームや格闘系ゲームは20ms以下が理想です。

リモート会議や動画視聴であれば50ms〜100ms程度でも問題ありません。
ping値が高すぎるとどうなる?
ping値が高すぎる(200ms〜300ms以上)と、以下のようなトラブルが起きやすくなります。
- オンラインゲームでキャラの動きがカクカクする
- 動画の読み込みが途中で止まる(バッファリングが頻発)
- ZoomやTeamsなどで声が遅れて届く/途切れる
- ネットサーフィン時にページ表示が遅い
pingは「速度」ではなく「応答の速さ」ですが、遅延が大きいとストレスが溜まる原因になります。

普段使いでも100ms以上が続くようであれば、改善を検討しましょう!
ping値が高いときの回線見直しポイント
Wi-Fiの接続方式を見直す(2.4GHzか5GHzか)
ping値が高いとき、まず見直したいのがWi-Fiの周波数帯です。
Wi-Fiには「2.4GHz帯」と「5GHz帯」がありますが、それぞれに特徴があります。
周波数帯 | 特徴 | ping値への影響 |
2.4GHz | 電波が遠くまで届くが干渉を受けやすい | 高くなりやすい |
5GHz | 通信が速く、干渉に強い | 安定しやすくping値が下がる傾向 |
→pingが高いと感じたら、5GHzへの接続変更を試してみてください。
IPv6対応のネット回線を選ぶと安定しやすい
ping値を安定させたいなら、IPv6対応のインターネット回線を選ぶのもポイントです。
IPv4よりも混雑しにくいため、通信の応答速度(=ping)が改善されることが多いです。
特に以下のような光回線はIPv6対応が進んでいます。
- ソフトバンク光(IPv6オプションあり)
- ドコモ光
- auひかり
- ビッグローブ光

今の回線がIPv6未対応なら、オプション追加や乗り換えも検討するとよいでしょう。
ホームルーターやモバイルWi-Fiはpingが高くなりやすい?
工事不要で人気の「ホームルーター」や「モバイルWi-Fi」は便利ですが、ping値は高くなりがちです。
これは、通信方式が「携帯電話回線」ベースのため、建物・時間帯・基地局の混雑などで遅延が起きやすいためです。
種類 | pingの傾向 |
ホームルーター | 50〜150ms前後 |
モバイルWi-Fi | 100〜200ms超える場合も |
光回線 | 10〜50ms前後で安定 |
→リアルタイム性が重要な用途(ゲーム・通話)には光回線が有利です。
よくある質問(Q&A)
Q1. ping値が低いと何が良いの?
応答速度が速くなるので、オンラインゲームやビデオ通話がスムーズになります。
動作が「ワンテンポ遅れる」といったストレスが減り、リアルタイム性が重要な用途で快適に使えます。
Q2. ping値はどこで確認できる?
スマホやパソコンから「スピードテストサイト」で確認できます。
- 【Googleのスピードテスト】で検索
- Fast.com や Speedtest.net
測定結果の中に「ping」「レイテンシ」と書かれた項目があり、そこに表示されます。
Q3. ping値は何ms以下なら快適?
利用目的によって目安は以下の通りです。
利用目的 | 快適なping値の目安 |
オンラインゲーム | 〜50ms以下 |
動画視聴・SNS | 〜100ms以下 |
ビデオ通話 | 〜80ms以下 |
ゲーム用途では30ms以下が理想的です。
Q4. 工事不要Wi-Fiでもping値が低いものはある?
ありますが数は限られます。以下のような条件を満たすと比較的ping値が安定します。
- 5G対応のホームルーター
- 利用エリアが基地局に近い
- 通信が混雑しにくい時間帯の使用
ただし、光回線ほどの安定性は期待できない点には注意が必要です。
まとめ|ping値の目安を知って快適なネット回線を選ぼう

「ネット回線のping値が高いと、ゲームがラグい」

「ビデオ通話で声が遅れて聞こえる」

そんな悩みを抱える方にとって、ping値の目安を知ることはとても重要です。
この記事のポイントを振り返ると…
- ping値は反応速度を表す数値で、ms(ミリ秒)で表示される
- オンラインゲームなら30ms以下、ビデオ通話や動画視聴なら80〜100ms以下が快適
- 光回線はping値が低く安定しており、ゲーム・通話向け
- 工事不要のWi-Fiでも5G対応なら一定の低ping値は期待できるが、エリアや時間帯の影響を受けやすい
「自分にとって最適なping値はどれくらいか」「どの回線ならそれを満たせるのか」をしっかり把握しておけば、ストレスのない通信環境を手に入れることができます。
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