
「ドコモ光にしようと思ってるんだけど、『遅い』『工事が遅い』って口コミ見て不安になってる…」
そんな心配、めちゃくちゃわかります。家族で使うネット回線だからこそ、契約してから「こんなはずじゃなかった!」なんて後悔は絶対に避けたいですよね。
実際、ネット上でドコモ光について調べてみると

「速度が夜になると遅くなる」

「工事に3ヶ月待たされた」

「サポートに電話がつながらない」
といった悪い評判がポロポロ出てきます。これじゃあ契約するのを躊躇してしまうのも当然です。
でも、ちょっと待ってください。
これまで10年間、ソフトバンク光・au光・ビッグローブ光を実際に使ってきた経験から言わせてもらうと、ドコモ光の「悪い評判」の多くは、実は環境や選び方次第で避けられるものばかりなんです。
この記事では、ドコモ光の悪い評判について、その技術的な背景から他社との客観的な比較まで、包み隠さず詳しく解説していきます。
読み終わる頃には、あなたの住環境でドコモ光が不利になるかどうかがしっかり判断できるようになります。
結論から言うと、ドコモ光は「環境次第」です。適切な環境と選び方をすれば、家族みんなが満足できる安定した回線になりますし、逆に何も考えずに契約すると、確実にストレスを抱えることになります。
契約してから後悔しないために、まずは冷静に事実を整理していきましょう。
ドコモ光に多い「悪い評判」とは?
さて、ドコモ光について調べていると、どんな悪い評判が目につくのか、まずは具体的に整理してみましょう。実際に口コミサイトやSNSで見かける代表的な不満は、大きく分けて3つのパターンに集約されます。
速度が遅いという声

「ドコモ光にしたら夜になるとNetflixがカクカクする…」

「子どもがSwitchでオンラインゲームしてると、仕事のZoom会議が重くなる」
こういった速度に関する不満が、ドコモ光の悪い評判の中で最も多く見られます。特に目立つのが以下のようなケースです。
夜間に動画やゲームが重くなる
みん評やTwitterなどでよく見かけるのが「昼間は普通に使えるのに、夜8時過ぎると急に遅くなる」という声。
実際、2024年の口コミを調べてみると「夜になるとYouTubeの4K動画が止まる」「Netflixで映画を見ているとバッファリングが頻繁に起こる」といった報告が複数ありました。
特にマンションタイプで「速度が出ない」という口コミ多数
これは私自身も以前のマンションで経験したんですが、「光回線なのに実測で20Mbpsしか出ない」というケース。築20年くらいのマンションだと、この症状が特に多く報告されています。
ちなみに、速度の単位について簡単に説明すると、Mbps(メガビーピーエス)は1秒間にやり取りできるデータ量のこと。100Mbpsなら1秒間に100メガバイトのデータを送受信できるイメージです。Netflix の4K動画を快適に見るには25Mbps程度必要なので、20Mbpsだとちょっとギリギリですね。
工事が遅い・開通まで時間がかかる

「3月に申し込んだら工事が5月って言われた…引越しに間に合わない!」
工事の遅さも、ドコモ光でよく聞く不満の一つです。
引越しシーズンに申し込むと数週間以上待たされるケース
これ、本当によくある話で、3月〜4月の引越し繁忙期だと、工事まで1ヶ月半〜2ヶ月待ちになることも珍しくありません。私の知人も2023年の3月にドコモ光を申し込んで、実際に開通したのが5月のGW明けだったという経験をしています。
新生活が始まる時期にネットが使えないのは、テレワークをしている方にとっては死活問題ですよね。
集合住宅で配線工事が必要な場合に遅延しやすい
マンションでも、建物に光回線の設備がまだ導入されていない場合は、建物全体の工事が必要になることがあります。この場合、マンションの管理組合との調整が必要になったりして、さらに時間がかかってしまうんです。
「工事が必要って何?うちのマンション、光回線対応って書いてあったのに…」と思った方、安心してください。この辺りの仕組みについては後で詳しく解説しますので、まずは「そういうケースもある」ということだけ覚えておいてくださいね。
サポートがつながらない・対応が悪い
「故障かと思って電話したら30分待たされた上に、結局解決しなかった」
これも地味にストレスが溜まる問題です。
コールセンターの待ち時間が長い
ドコモ光のサポートに電話をかけると、混雑時には20〜30分待たされることも。しかも、やっとつながったと思ったら「確認いたしますので少々お待ちください」でまた保留…なんてことも。
家族で使っているネット回線に問題が起きたとき、すぐに解決したいのに電話がつながらないのは本当にイライラしますよね。
ドコモではなくプロバイダ対応になる場合もあり、責任の所在が分かりにくい
これ、意外と知らない人が多いんですが、ドコモ光って実はドコモが全部やってるわけじゃないんです。回線はドコモが提供していますが、インターネット接続の部分(プロバイダ)は別会社が担当している場合があります。
だから、「ドコモに電話したのに『それはプロバイダにお問い合わせください』って言われた」「プロバイダに電話したら『回線の問題なのでドコモに』って言われた」みたいな、たらい回しが発生することも…。
「プロバイダって何?」と思った方、これも後で詳しく説明しますが、簡単に言うとインターネットにつなげてくれる会社のことです。携帯電話でいうと、携帯電話本体(回線)はドコモだけど、アプリ(インターネット接続)は別の会社が提供している、みたいなイメージですね。
このように、ドコモ光の悪い評判は主に「速度」「工事」「サポート」の3つに集中しています。でも、ここで大事なのは「なぜこういう問題が起こるのか?」という原因を理解すること。
実は、これらの問題の多くは、利用環境や選び方次第で回避できるものなんです。次の章では、なぜこのような悪い評判が生まれるのか、その技術的な背景を分かりやすく解説していきますね。
なぜ「悪い評判」が出るのか?原因を技術的に解説
さっきの悪い評判を見て「でも、なんでそんなことが起こるの?ドコモ光って光回線でしょ?」と思いませんでしたか?
実は、同じ「ドコモ光」という名前でも、利用者の環境によって全然違うサービスになってしまうんです。これが、悪い評判が生まれる最大の理由。
ちょっと技術的な話になりますが、「なぜ遅くなるのか?」「なぜ工事が遅れるのか?」を理解しておくと、契約前に問題を回避できるようになります。難しい専門用語は噛み砕いて説明していきますので、安心してついてきてくださいね。
速度低下の背景
VDSL方式のマンション → 最大100Mbpsしか出ず、利用者が多いとさらに低下
これ、マンション住まいの方には超重要な話です。実は、マンションの「光回線」には3つの種類があるんです。
- 光配線方式:各部屋まで光ファイバーケーブル → 最大1Gbps(1000Mbps)
- VDSL方式:部屋までは電話線を使用 → 最大100Mbps
- LAN配線方式:部屋までLANケーブル → 最大100Mbps
「えっ、同じ光回線なのに10倍も差があるの?」
そうなんです。築20年くらいのマンションだと、VDSL方式の可能性が高いんですよ。
VDSL方式っていうのは、マンションの共用部分(電柱から建物まで)は光ファイバーなんですが、そこから各部屋までは昔からある電話線を使うんです。電話線って、もともとインターネット用じゃないので、どうしても速度に限界があるんですね。
しかも、同じマンションの住民みんなで回線をシェアしているので、夜にみんながNetflixを見始めると、さらに遅くなってしまいます。私が以前住んでいたマンションも、平日の昼間は70Mbps出てたのに、夜8時頃になると20Mbpsまで落ちてました。
「うちのマンション、どの方式か分からない…」という方、大丈夫です。壁のコンセント周りを見れば分かります。電話のモジュラージャック(四角い小さな差込口)しかなければVDSL方式、「光」と書かれた専用コンセントがあれば光配線方式です。
夜間の混雑 → IPv4 PPPoE接続では帯域がひっ迫
今度は、配線方式が光配線でも遅くなるケースについて。これは「IPv4 PPPoE」という接続方式が原因です。
…と言われても「は?何それ?」って感じですよね(笑)
超簡単に説明すると、インターネットにつながる道路みたいなものです。IPv4 PPPoEは「古い細い道路」、IPv6 IPoEは「新しい広い高速道路」だと思ってください。
古い細い道路(IPv4 PPPoE)は、夜間にみんなが使うと大渋滞を起こします。だから、光配線方式で理論上は1Gbps出るはずなのに、実際は50Mbpsしか出ない…なんてことが起こるんです。
私がソフトバンク光を使っていた時も、まさにこの状況でした。契約時は「最大1Gbps!」って言われてたのに、実際は夜間30Mbpsくらい。当時は原因が分からず、「光回線って詐欺じゃん」って思ってました(苦笑)
IPv6未対応プロバイダ → v6プラス非対応だと遅延が出やすい
ここで出てくるのが「プロバイダ選び」の重要性。プロバイダっていうのは、先ほど道路で例えた「新しい高速道路(IPv6)」を用意してくれる会社のことです。
ドコモ光では20社以上のプロバイダから選べるんですが、中には「古い道路(IPv4)しか対応してません」という会社もあるんです。せっかく光配線方式のマンションに住んでいても、プロバイダが古い道路しか提供してくれなかったら、結局遅くなってしまいます。
「v6プラス」とか「IPv6 IPoE」という単語を覚えておいてください。これが新しい高速道路の正式名称です。プロバイダを選ぶ時は、必ずこれらに対応しているかチェックしましょう。
工事遅延の背景
引っ越し繁忙期(3〜4月・9月)は申込み集中
工事が遅れる理由、これは分かりやすいですね。みんな同じ時期に引っ越すから、工事業者の予約が取れないんです。
実際、NTTの工事部門は全国で限られた人数しかいません。3月〜4月は新生活で、9月は転勤シーズンで申込みが殺到します。普段なら2週間で済む工事が、この時期だと2ヶ月待ちなんてことも。
「じゃあ、いつ申し込めばいいの?」
理想は1月〜2月、または5月〜8月です。この時期なら比較的スムーズに工事してもらえます。
集合住宅で既存配線を利用できない場合、追加工事が必要
マンションの工事で厄介なのがこのパターン。「光回線対応マンション」って書いてあっても、実際には:
- 建物まで光回線は来てるけど、各部屋までは電話線(VDSL)
- 一部の部屋にしか光配線が来ていない
- 光配線はあるけど、古すぎて使えない
なんてケースがあるんです。
この場合、追加で配線工事が必要になるので、管理組合との調整、近隣住民への説明、工事計画の作成…と、どんどん時間がかかってしまいます。
私の友人のマンションでは、光配線工事のために管理組合の臨時総会まで開かれて、結局工事まで半年かかったそうです。
サポートの不満の背景
「ドコモ光=ドコモ」ではなく、実際には契約プロバイダが窓口対応
これ、本当に分かりにくい仕組みなんですが、ドコモ光って「ドコモが全部やってくれる」わけじゃないんです。
- 回線(物理的な線):ドコモが提供
- インターネット接続(プロバイダ):GMOとくとくBBやOCNなどの別会社
- サポート:基本的にはプロバイダが担当
だから、インターネットにつながらない時にドコモに電話しても「それはプロバイダにお問い合わせください」って言われちゃうんです。
逆に、プロバイダに電話して「回線に問題があります」って言われても、結局ドコモに回される…みたいな。
プロバイダごとのサポート品質に差がある
これが一番のポイント。同じドコモ光でも、選ぶプロバイダによってサポートの質が全然違うんです。
例えば、GMOとくとくBBは比較的サポートが充実していて、訪問サポートもありますが、マイナーなプロバイダだと電話がつながりにくかったり、技術的な質問に答えられなかったりすることも。
私がau光を使っていた時は、So-netというプロバイダでしたが、サポートの対応が本当に丁寧で、分からないことがあっても親身になって教えてくれました。一方で、以前使っていた別のプロバイダは、明らかに「早く電話を切りたがってる」感じで、問題も解決しませんでした。
このように、ドコモ光の悪い評判の多くは、実は技術的な理由がちゃんとあるんです。でも逆に言えば、これらの理由を理解していれば、事前に問題を回避することができるということ。
ドコモ光は自分の環境で当てはまる?チェックリスト

「理屈は分かったけど、結局うちの場合はどうなの?」
そう思いますよね。ここからは実践編です。5分もあれば、あなたの住環境でドコモ光の悪い評判に当てはまりそうかどうかがチェックできます。
住んでいるのは戸建て or マンション?
まず基本中の基本。戸建てなら基本的に心配無用です。戸建ての場合、電柱から直接あなたの家まで光ファイバーを引くので、最大1Gbpsで安定しています。
問題はマンション・アパートの場合。ここからが本番です。
マンションの場合、VDSL方式か光配線方式か?
Step1: 壁のコンセントをチェック
まず、部屋の壁を見回してください。テレビアンテナや電源コンセント以外に、こんなものがありませんか?
- 光コンセント:「光」と書かれた白い四角いコンセント → 光配線方式の可能性大
- モジュラージャック:電話線を差す小さな四角い穴だけ → VDSL方式の可能性大
- LANポート:パソコンに差すようなLANケーブルの穴 → LAN配線方式
「うーん、よく分からない…」という方、写真を撮ってドコモ光のインフォメーションセンターに確認してもらうのが確実です。電話番号は0120-800-000(受付時間:9時〜20時)。
Step2: 築年数で推測
壁を見てもよく分からない場合は、築年数である程度推測できます。
- 築10年以内:光配線方式の可能性が高い
- 築10〜20年:VDSL方式が多い(あなたのケースはこれですね)
- 築20年以上:VDSL方式がほとんど
築20年のマンションだと、残念ながらVDSL方式の可能性が高いです。でも、がっかりしないでください。後で対処法もお教えしますから。
Step3: 管理会社・オーナーに確認
賃貸の場合、管理会社に「インターネットの配線方式を教えてください」と聞くのが一番確実。「光配線方式ですか?VDSL方式ですか?」と具体的に聞けば、たいてい教えてくれます。
分譲マンションなら、管理組合に確認するか、マンションの掲示板に「インターネット設備」の案内があることも多いです。
利用している/検討中のプロバイダはIPv6 IPoE対応か?
これ、超重要なポイントです。先ほど説明した「新しい高速道路」に対応しているかどうかのチェック。
ドコモ光で選べる主要プロバイダのIPv6対応状況
◎ 対応済み(おすすめ)
- GMOとくとくBB
- OCN インターネット
- @nifty
- BIGLOBE
- ぷらら
- So-net
△ 一部対応
- hi-ho(速度があまり出ないという評判)
- andline
× 非対応または情報不明
- 一部のマイナープロバイダ
「プロバイダってどこで確認するの?」
ドコモ光の申込み時に選ぶんですが、もし既に契約している場合は、My docomoで確認できます。変更も可能(手数料3,300円)なので、非対応プロバイダだったら変更を検討しましょう。
申込み時期は繁忙期ではないか?
工事が遅れやすい時期
- 3月〜4月(引越し繁忙期)
- 9月(転勤シーズン)
- 12月〜1月(年末年始)
工事がスムーズな時期
- 5月〜8月
- 10月〜11月
今が何月かにもよりますが、もし3月に申し込み予定なら、2月中に済ませるか、5月まで待つかを検討した方がいいかもしれません。
特に、新居での新生活開始日が決まっている場合は、逆算して早めに申し込むのが鉄則。「3月30日に引っ越しだから、3月20日に申し込めばいいや」は絶対にダメです。
私の経験だと、繁忙期に申し込むとだいたい工事まで1ヶ月半はかかります。余裕を持って2ヶ月前には申し込んでおきたいところ。
※このチェックで「当てはまりそう」と感じた方は注意が必要
もしここまでのチェックで、
- マンション住まい
- 築20年でVDSL方式の可能性あり
- プロバイダ選びで迷っている
- 引越し繁忙期に申し込み予定
といった項目にチェックが付いた方は、そのまま契約すると悪い評判と同じ目に遭う可能性があります。
実は、VDSL方式でも選び方次第では、他社より快適に使える場合もあるんです。特に、ドコモのスマホを使っている方なら、セット割を考慮すると総合的にはお得になるケースが多いんですよ。
他社回線との比較|本当にドコモ光は悪いのか?

「結局、ドコモ光って他と比べてどうなの?本当にダメな光回線なの?」
ここまで読んで、そんな疑問を持った方も多いはず。確かに悪い評判ばかり聞いていると「ドコモ光はやめた方がいいのかな…」って思いますよね。
でも実際に他社と数字で比較してみると、意外な結果が見えてきます。客観的なデータを見ながら、ドコモ光の本当の立ち位置を確認してみましょう。
主要光回線の実測値・料金・サポート比較表
回線名 | 平均速度(下り) | Ping値 | 戸建て月額 | マンション月額 | 工事スピード | サポートの評判 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ドコモ光 | 423Mbps | 20ms | 5,720円 | 4,400円 | 普通(繁忙期は遅延) | プロバイダ依存 | ドコモセット割強い |
NURO光 | 542Mbps | 14ms | 5,200円 | 5,200円※ | 遅れやすい | △ | 最速だが提供エリア狭い |
auひかり | 471Mbps | 15ms | 5,610円 | 4,180円 | 地方で工事不可も | ○ | 戸建て安定性高い |
ソフトバンク光 | 314Mbps | 16ms | 5,720円 | 4,180円 | 普通 | △ | セット割&キャンペーン強い |
楽天ひかり | 249Mbps | 27ms | 5,280円 | 4,180円 | 普通 | △ | 楽天ユーザーは1年無料 |
※NURO光マンションは専用設備がある場合のみ(ない場合は戸建てプラン) ※数値は「みんなのネット回線速度」2025年8月データより

「おや?ドコモ光、思ったより悪くないじゃん」
そうなんです。実は、ドコモ光の実測値は423Mbpsで、主要光回線の中では6位中3位。決して遅い部類ではありません。
NURO光が圧倒的に速い理由
NURO光が542Mbpsで1位なのは、独自回線を使っているから。普通の光回線は最大1Gbpsなのに、NURO光は最大2Gbpsの規格を使っています。
ただし、提供エリが限定的で、埼玉県でも一部のエリアでしか使えません。
ドコモ光は本当に「平均的」なのか?
数字だけ見ると、ドコモ光は確かに平均的です。でも、これって実はすごく大事なポイントなんです。
安定性という観点で考えてみる
- NURO光:速いけど工事が遅い、サポートの評判も今ひとつ
- auひかり:速いけど地方では工事できないことが多い
- ソフトバンク光:全国対応だけど、速度がドコモ光より劣る
つまり、ドコモ光は「速度・提供エリア・工事スピード・サポート」のバランスが取れた、総合的に安心できる選択肢と言えるんです。
実際、私がソフトバンク光からドコモ光に乗り換えた友人に話を聞くと、「劇的に速くなったわけじゃないけど、安定してるし、ドコモショップでサポート受けられるから安心」と言っていました。
スマホセット割を考慮した実質料金
ここで重要なのが、スマホセット割を含めた「実質料金」です。ドコモ光の真価は、ここで発揮されます。
家族4人でドコモスマホの場合
- ドコモ光マンション:4,400円
- ドコモセット割:-1,100円×3人※ = -3,300円
- 実質月額:1,100円
※子どもが小学生の場合、キッズケータイなど対象外プランの可能性あり
これ、めちゃくちゃ安くないですか?他社だとこうはいきません。
- NURO光:5,200円(ソフトバンクセット割なし)
- auひかり:4,180円(auセット割なし)
- ソフトバンク光:4,180円(ドコモセット割なし)
つまり、ドコモユーザーにとって、ドコモ光は圧倒的にコスパが良いんです。
環境による速度の違いも考慮
先ほどの比較表は全国平均ですが、実際にはあなたの住環境によって大きく変わります。
光配線方式のマンションの場合
- ドコモ光:300〜500Mbps期待値
- 他社光コラボ:同程度(同じNTT回線使用のため)
- NURO光:500〜800Mbps期待値
VDSL方式のマンションの場合
- ドコモ光:30〜80Mbps期待値
- 他社光コラボ:同程度
- NURO光:利用不可の場合が多い
築20年のマンションにお住まいの場合、VDSL方式の可能性が高いので、実はNURO光やauひかりが使えない可能性も。そうなると、選択肢は自動的にドコモ光やソフトバンク光などの光コラボに絞られます。
工事・サポートの実情
工事スピード比較
ここは正直に言いましょう。ドコモ光の工事スピードは「普通」です。
- 速い:フレッツ光からの転用(工事不要)
- 普通:ドコモ光、ソフトバンク光(2週間〜1ヶ月)
- 遅い:NURO光、auひかり(1〜2ヶ月、繁忙期は3ヶ月)
私がau光を契約した時は、申し込みから開通まで2ヶ月半かかりました。引越しに間に合わず、しばらくスマホのテザリングで乗り切った苦い思い出があります…。
サポート品質
ドコモ光のサポートが「プロバイダ依存」なのは確かにデメリット。でも、裏を返せばプロバイダを選べば解決する問題とも言えます。
- GMOとくとくBB:訪問サポートあり、レスポンス早い
- OCNインターネット:老舗で安定、技術力高い
- @nifty:サポート充実、初心者向け
逆に、NURO光やauひかりはプロバイダを選べないので、サポートが合わなくても諦めるしかありません。
結論:「ドコモ光は平均的。環境によっては十分安定するが、最速を求めるならNUROやauも候補に」
客観的に見ると、ドコモ光は決して「ダメな光回線」ではありません。
むしろ、以下の条件に当てはまる方には、最適な選択肢と言えます:
- ドコモスマホを家族で利用している
- 速度よりも安定性・コスパを重視
- 全国どこでも使える光回線が欲しい
- サポートの選択肢がある方が安心
一方で、以下の方には他社の方が良いかもしれません。
- とにかく最高速度が欲しい(→ NURO光)
- ドコモ以外のスマホを使っている(→ 各キャリアの対応回線)
- 築浅マンションで光配線確実(→ 独自回線も検討)
契約で失敗しないための回避策
「よし、ドコモ光でいこう!」と決めたものの、「でも結局、どうすれば悪い評判と同じ目に遭わずに済むの?」
そんな疑問にお答えするため、ここからは超実践的な内容をお伝えします。これから説明する4つのポイントを押さえておけば、ドコモ光で失敗するリスクを大幅に減らせます。
IPv6対応プロバイダを選ぶ
これ、本当に重要です。プロバイダ選びで、速度が3倍変わることもあります。
IPv6 IPoE対応の確実なプロバイダ(おすすめ順)
- GMOとくとくBB
- 平均速度:293Mbps
- v6プラス対応
- 高性能Wi-Fiルーター無料レンタル
- 訪問サポート初回無料
- OCNインターネット
- 平均速度:278Mbps
- IPoE対応
- 老舗プロバイダで安定性◎
- @nifty
- 平均速度:264Mbps
- v6プラス対応
- 初心者向けサポート充実
絶対に避けたいプロバイダ
- hi-ho:平均速度92Mbpsと明らかに遅い
- 一部のマイナープロバイダ:IPv6対応が曖昧
私がソフトバンク光で使っていたプロバイダがIPv4 PPPoEしか対応していなくて、夜間は30Mbps程度しか出ませんでした。友人がGMOとくとくBBに変更したら、同じ時間帯で150Mbps出るようになったという話を聞いて、プロバイダの重要性を痛感しました。
「GMOとくとくBBって聞いたことないけど、大丈夫?」
実は、GMOとくとくBBはGMOインターネットグループの会社で、東証プライム上場企業です。ドコモ光以外にもWiMAXなど多数のインターネットサービスを手がけている大手なので、安心してください。
工事時期を考慮する
工事の遅延を避けるには、申し込み時期の戦略が重要です。
工事がスムーズな時期
- 5月〜8月:一番おすすめ。2週間程度で工事可能
- 10月〜11月:比較的空いている
- 1月〜2月:年始明けで混雑するが、3月よりはマシ
絶対に避けたい時期
- 3月〜4月:引越し繁忙期。1〜2ヶ月待ちは覚悟
- 9月:転勤シーズンで混雑
- 12月下旬:年末の駆け込み需要
早めに申し込むべきケース
築20年のマンションにお住まいの場合、追加工事が必要になる可能性があります。その場合、通常の工事期間+管理組合調整で、さらに1ヶ月程度かかることも。
サポート品質を事前に確認
プロバイダ選びの際は、速度だけでなくサポート体制もチェックしましょう。
GMOとくとくBBのサポート例
- 電話サポート:10:00〜19:00(年中無休)
- 訪問サポート:初回無料、2回目以降6,600円
- リモートサポート:550円/月
- 技術サポート:Wi-Fi設定、メール設定など
OCNインターネットのサポート例
- 電話サポート:10:00〜18:00(年末年始除く)
- OCNプレミアムサポート:550円/月
- 訪問サポート:13,200円(初回設定)

「サポートって本当に使うの?」
これ、初心者の方ほど重要です。特に、
- Wi-Fiの設定が分からない
- メールの設定で困った
- 速度が遅い時の対処法が分からない
こういう時に、すぐ相談できる窓口があると本当に安心です。
サポート品質の確認方法
- 各プロバイダの公式サイトでサポート内容をチェック
- 価格.comやみん評で実際の口コミを確認
- 申し込み前に一度電話してみて、対応の質を確認
マンションの配線方式を確認する
これは契約前に必ずやっておきたい確認作業です。
確認手順:
Step1: 壁のコンセントをチェック
- 光コンセント → 光配線方式の可能性大
- モジュラージャック → VDSL方式の可能性大
- LAN差込口 → LAN配線方式
Step2: NTTの提供状況を確認
- NTT東日本 or NTT西日本の公式サイトにアクセス
- 「フレッツ光 提供エリア検索」で住所を入力
- 表示される結果で配線方式が判明:
- 「ギガマンション・スマートタイプ」→ 光配線方式
- 「マンションタイプ」→ VDSL方式またはLAN配線方式
Step3: ドコモ光インフォメーションセンターに確認
- 電話番号:0120-800-000
- 受付時間:9:00〜20:00(年中無休)
- 「住所を伝えて配線方式を教えてください」と依頼
管理会社への光配線方式変更相談のコツ
最近は「在宅勤務でインターネットが重要になった」という背景で、管理組合も光配線方式への変更に前向きなケースが増えています。
相談する際のポイント
- 「在宅勤務で必要」という理由を説明
- 「他の住民からも要望があるか確認してもらう」
- 「工事費用の概算を教えてもらう」
- 「段階的な導入(希望者のみ先行)」を提案
これらの4つのポイントを押さえておけば、ドコモ光で後悔するリスクは大幅に減らせます。特に、「IPv6対応プロバイダ選び」と「配線方式の事前確認」は絶対にやっておいてください。

「なんか、やることが多くて面倒だな…」
確かに事前確認は少し手間ですが、契約してから「思ってたのと違う!」となるより、ずっとマシです。特に家族で使う回線だからこそ、最初にしっかり確認しておく価値があります。
FAQ
ここまで読んでいただいて、きっと色々な疑問が湧いてきたはず。「具体的にこんな場合はどうすればいいの?」という質問に、Q&A形式でお答えしていきます。
実際に私のところにも、ドコモ光について多くの質問が寄せられるので、特に多い質問を厳選してお答えしますね。
Q. マンションVDSLだと必ず遅い?
A. 必ずしも遅いとは限りません。対策次第で十分実用的な速度は確保できます。
VDSL方式の最大速度は100Mbpsですが、実際に出る速度は30〜80Mbps程度。この数字だけ見ると「遅い」と感じるかもしれませんが、用途によっては十分です。
VDSL方式でも快適に使える用途
- Netflix 4K動画視聴:25Mbps必要 → 50Mbps出れば余裕
- Zoom会議(HD画質):10Mbps必要 → 問題なし
- Switch オンラインゲーム:5〜10Mbps → 十分
- YouTube視聴:5Mbps → 余裕
重要なのは対策を取ること
- IPv6対応プロバイダ(GMOとくとくBB推奨)
- 5GHz対応のWi-Fiルーター使用
- テレワーク時は有線LAN接続
私の知人も築25年のVDSLマンションに住んでいますが、GMOとくとくBBに変更後は常時70Mbps程度で安定していて、「全然問題ない」と言っています。
「それでも不安…」という方へ
- ドコモ光は初期契約解除制度(8日以内キャンセル)があります
- まずは試してみて、本当に遅ければ解約することも可能
- その場合、工事費は発生しますが、月額料金は日割り計算
Q. IPv6ルーターは必須?
A. はい、IPv6対応ルーターは必須です。ただし、多くのプロバイダで無料レンタルしています。
IPv6 IPoE接続を利用するには、対応ルーターが必要不可欠。古いルーターを使っていると、せっかくIPv6対応プロバイダを選んでも効果がありません。
IPv6対応ルーターの確認方法
- ルーター本体のシールに「IPv6」「IPoE」「v6プラス」の記載があるか
- 型番をGoogleで検索して「IPv6 IPoE対応」と出るか
主要プロバイダの無料レンタル状況
- GMOとくとくBB:高性能Wi-Fiルーター無料レンタル(3年利用で返却不要)
- OCNインターネット:IPv6対応ルーター月額550円(IPoE接続は無料)
- @nifty:IPv6対応ルーター月額550円
「無料レンタルのルーターって性能は大丈夫?」
GMOとくとくBBでレンタルできるルーターは、市場価格8,000〜15,000円相当の高性能機種です。Buffalo、NEC、ELECOMの最新機種から選べるので、性能面での心配はありません。
自分で購入する場合のおすすめ機種
- Buffalo WSR-3200AX4S(約8,000円)
- NEC Aterm WX3000HP2(約12,000円)
- ELECOM WRC-X3200GST3-B(約9,000円)
Q. ドコモ光の10Gbpsプランはおすすめ?
A. 一般家庭なら1Gbpsプランで十分。10Gbpsは特殊な用途向けです。
ドコモ光10ギガプランは確かに魅力的ですが、正直言って一般家庭には過剰スペックです。
10Gbpsプランが必要な人
- 4K/8K動画を頻繁に配信・編集する
- 大容量ファイルを日常的にアップロード
- 家族5人以上で同時に高画質動画を視聴
- プロゲーマーレベルでのゲーム利用
1Gbpsプランで十分な人(ほとんどの家庭)
- Netflix、YouTube等の動画視聴
- テレワーク、オンライン会議
- 一般的なオンラインゲーム
- 家族3〜4人での利用
料金面での比較
- ドコモ光1ギガ(マンション):4,400円
- ドコモ光10ギガ(マンション):6,380円
- 差額:月1,980円、年間23,760円
技術的な制約もあります。
- 10Gbpsを活かすには、10Gbps対応のLANケーブル・PCが必要
- Wi-Fiでは10Gbpsの恩恵はほとんど受けられない
- VDSL方式のマンションでは10Gbpsプラン自体が利用不可
私がビッグローブ光を使っていた時、「10Gbpsプランにしようかな」と思ったこともありましたが、普段の使い方を考えると1Gbpsで十分でした。動画視聴、テレワーク、たまにのオンラインゲーム程度なら、1Gbpsプランの方がコスパが良いです。
Q. 契約後にサポートに不満があったらどうすればいい?
A. プロバイダ変更、またはドコモショップでの相談が有効です。
ドコモ光の特徴の一つが、契約後でもプロバイダを変更できること。サポートに不満があったら、思い切って変更しちゃいましょう。
プロバイダ変更の手順
- ドコモインフォメーションセンター(0120-800-000)に電話
- 「プロバイダを変更したい」と伝える
- 変更手数料3,300円を支払い
- 新しいプロバイダから設定情報が送られてくる
- ルーター設定を変更(10分程度)
変更時の注意点
- メールアドレスが変わる場合があります
- 変更手数料3,300円は必要
- 切り替えまで1〜2週間程度かかります
ドコモショップでの相談も活用
意外と知られていませんが、ドコモショップでもドコモ光の相談ができます。特に:
- 速度が遅い時の対処法
- Wi-Fi設定のサポート
- 料金プランの見直し
など、基本的なサポートは受けられます。プロバイダに電話がつながらない時の代替手段として覚えておくと便利です。
Q. 他社から乗り換える時の注意点は?
A. 解約タイミングと工事日程の調整が重要です。
他社からドコモ光に乗り換える場合、手続きの順序を間違えるとインターネットが使えない期間ができてしまいます。
正しい乗り換え手順
光コラボからの場合(ソフトバンク光、ビッグローブ光等)
- 現在の光回線で「事業者変更承諾番号」を取得
- ドコモ光に事業者変更で申し込み
- 切り替え日に自動的に乗り換え完了(工事不要)
- 古いプロバイダのレンタル機器を返却
独自回線からの場合(NURO光、auひかり等)
- ドコモ光に新規申し込み
- ドコモ光の工事日を確定
- 工事日の翌日に旧回線を解約
- 旧回線のレンタル機器を返却
絶対にやってはいけないこと
- ドコモ光申し込み前に旧回線を解約 → ネット空白期間が発生
- 工事日未確定での旧回線解約申し込み → 工事遅延時に困る
違約金の負担軽減策
- 更新月での解約を狙う
- ドコモ光のキャッシュバックで相殺
- 乗り換えキャンペーンがある時期を狙う
私がソフトバンク光から乗り換えた時も、事業者変更承諾番号を取得してからドコモ光に申し込んだので、1日もインターネットが使えない期間はありませんでした。
まとめ|悪い評判は「環境次第」。事前確認で後悔しない選択を
長い記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ここまで読まれたということは、ドコモ光について真剣に検討されているのだと思います。
10年間で3社の光回線を使ってきた経験から言えることは、「完璧な光回線」は存在しないということ。
どの光回線にも一長一短があり、大切なのはあなたの環境と使い方に合った選択をすることです。
ドコモ光は確かに「最速」ではありませんが、「安定性・コスパ・サポート」のバランスが取れた、家族で安心して使える光回線だと思います。
特にドコモユーザーなら、セット割の恩恵は非常に大きく、総合的に見れば他社より有利になるケースがほとんどです。
最終的な判断基準
「家族にとって不満の少ない安定した回線を、合理的な料金で使いたい」
これがあなたの価値観なら、ドコモ光は良い選択肢だと思います。
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