光回線の契約書で「初期契約制度」という言葉を見かけて、

「これって何だろう?」
って疑問に思ったことありませんか?
実際、僕の友人も2年前に光回線を契約した時、営業の人から「初期契約制度があります」って説明されたものの、結局よくわからないまま契約してしまったんです。
そして最近引っ越しを機に解約しようとしたら、まさかの違約金11,000円が発生することが判明!「聞いてないよ!」って慌てることになりました。
光回線を使っていて回線速度に不満を感じたり、引っ越しで乗り換えを検討している方にとって、この「初期契約制度」を理解しているかどうかで、解約時の負担が数万円も変わってくる可能性があるんです。
この記事では、初期契約制度の基本的な意味から、実際の解約金がいくらかかるのか、そして最も重要な「損をしない乗り換えのタイミングと方法」まで、初心者の方でもわかりやすく解説していきます。

この記事を読むことで、あなたは違約金に怯えることなく、最適なタイミングで最もお得な光回線に乗り換えることができるようになります。
初期契約制度とは?基本の意味と仕組み
制度の定義と背景

まず最初に、「初期契約制度」って一体何なのかを、できるだけシンプルに説明しますね。
初期契約制度とは、光回線を契約してから一定期間(通常2年〜3年)を「初期契約期間」として設定し、その期間内に解約すると違約金が発生する仕組みのことです。
つまり、「最低でもこの期間は使ってくださいね、途中でやめる場合はペナルティがありますよ」という契約の縛りのことなんです。
実はこの制度、総務省のガイドラインに基づいて設定されている正式な制度なんです。2022年7月1日に電気通信事業法が改正される前は、事業者が自由に違約金を設定できたため、解約時に2万円以上の高額な費用がかかることも珍しくありませんでした。
でも、ここで安心してください。2022年7月以降に契約した光回線なら、違約金は月額料金の1ヶ月分が上限になっています。
例えば月額5,000円なら、違約金も最大5,000円ということです。
専門用語解説
- 電気通信事業法:光回線やスマホなどの通信サービスに関するルールを定めた法律
- 総務省ガイドライン:事業者が守るべき基準を示した指針
- 工事費残債:開通工事費を分割払いしている場合の未払い分
ただし、ここで注意が必要なのは「初期契約制度」と似た名前の「初期契約解除制度」という別の制度があることです。これ、めちゃくちゃ紛らわしいんですが、全く違う制度なんです。
初期契約解除制度は、契約してから8日以内なら一方的に解約できるクーリングオフみたいな制度です。「契約したけどやっぱりやめたい」という場合の救済措置ですね。
一方、初期契約制度は契約期間の縛りに関する制度です。
総務省のガイドラインに基づく制度であること
なぜこんな制度があるのかというと、実は消費者保護の観点もあるんです。

「え、違約金があるのに消費者保護?」
って思いますよね。
光回線って、開通工事に結構なコストがかかるんです。電柱から家まで光ファイバーケーブルを引いて、宅内に機器を設置して..という作業に、実際は3〜5万円程度の費用がかかります。でも多くの光回線事業者は「工事費実質無料」というキャンペーンをやっていますよね。
これ、実際は工事費を分割にして、その分を月額料金から割引することで「実質無料」にしているんです。例えば工事費40,000円を24回払い(月1,667円)にして、毎月1,667円を割引する、みたいな仕組みです。
だから事業者としては、「せめて工事費回収できるまでは使ってもらわないと赤字になっちゃう」というのが本音なんです。そのための最低利用期間として、初期契約制度があるというわけです。
まあ、消費者からすれば「それは事業者の都合でしょ」って思うかもしれませんが、この制度があるからこそ工事費無料のキャンペーンが成り立っているとも言えるんです。
期間内の解約は違約金が発生する仕組み
初期契約期間の長さは事業者やプランによって違いますが、主流は2年(24ヶ月)契約と3年(36ヶ月)契約です。
- 2年契約:多くの光回線で採用。フレッツ光の「にねん割」、ソフトバンク光の「2年自動更新プラン」など
- 3年契約:auひかりの「ずっとギガ得プラン」、ビッグローブ光の「3年プラン」など
ちなみに、3年契約の方が月額料金は安く設定されているケースが多いです。でも、その分解約のタイミングが限られるので、引っ越しの可能性がある場合は要注意ですね。
重要なのは、この期間は「自動更新」されるということです。2年契約なら2年後、3年契約なら3年後に自動的に同じ期間で契約が更新されます。つまり、何もしなければずっと契約期間の縛りが続くんです。
適用される光回線サービスの具体例

初期契約制度が適用される主な光回線サービスをまとめておきますね。
NTT系
- フレッツ光(にねん割適用時)
- ドコモ光(2年定期契約プラン)
- ソフトバンク光(2年自動更新プラン)
- ビッグローブ光(2年・3年プラン)
独自回線系
- auひかり(ずっとギガ得プラン:3年、ギガ得プラン:2年)
- NURO光(2年・3年契約)
- 電力系光回線(eo光、コミュファ光など)
一方で、縛りなしプランもあります
- おてがる光
- エキサイト光
- IIJmioひかり(mioひかりプロ)
- GMOとくとくBB光(契約期間なしプラン)
縛りなしプランは違約金の心配がない代わりに、月額料金が少し高めに設定されていたり、キャンペーン特典が少なかったりします。「安心を買う」という感覚ですね。
こんな疑問を持った方へ 「縛りなしプランって、本当に違約金は一切かからないの?」
基本的にはかかりませんが、工事費の分割払いが残っている場合は、その残債は支払う必要があります。「縛りなし」とは契約期間の縛りがないという意味で、工事費の支払い義務まではなくならないので注意してください。
契約期間・違約金の基本ルール
一般的な契約期間のパターン(2年契約、3年契約など)

さて、実際の契約期間について詳しく見ていきましょう。
光回線の契約期間は、大きく分けて以下の3つのパターンがあります。
1. 縛りなし(契約期間なし) いつ解約しても違約金が発生しません。ただし、工事費の分割払い中なら残債の支払いは必要です。
2. 2年契約(24ヶ月) 最も一般的なパターンです。24ヶ月の契約期間があり、期間内解約で違約金が発生します。
3. 3年契約(36ヶ月) 2年契約より月額料金が安く設定されることが多いですが、拘束期間が長くなります。
僕が実際によく聞く話なんですが、「3年契約の方が安いから」って理由だけで選んで、2年後に転勤が決まって困った、というケースがあります。月額料金の安さに目を奪われがちですが、自分のライフスタイルを考えて選ぶことが大切ですね。

特に営業職の方は転勤の可能性もあるでしょうし、小さいお子さんがいる家庭なら引っ越しも視野に入れておいた方がいいかもしれません。
違約金が発生する条件(更新月、契約期間満了前の解約)
ここが一番重要なポイントです。

違約金が発生するタイミングを正確に理解しておかないと、思わぬ出費に泣くことになります。
■ 違約金が発生する場合
- 契約期間満了前の解約
- 更新月以外での解約
■ 違約金が発生しない場合
- 更新月中の解約
- 縛りなしプランでの解約
ここで注意したいのが「更新月」の考え方です。多くの人が勘違いするんですが、契約満了月=更新月ではありません。
例えば、2年契約で2022年4月に契約開始した場合
- 契約満了日:2024年3月末
- 更新月:2024年4月、5月、6月(事業者によって異なる)
つまり、契約満了の翌月から数ヶ月間が「更新月」として設定されているケースが多いんです。
更新月の確認方法
- 契約書・重要事項説明書を確認
- 事業者のマイページにログイン
- カスタマーサポートに電話で問い合わせ
必ずスマホのカレンダーに登録しておくことをおすすめします!
金額の目安と事業者ごとの差異(早見表)

2022年7月の法改正以降、違約金の上限は月額料金の1ヶ月分となりました。
主要な光回線の違約金を表にまとめてみますね。
光回線サービス | 契約期間 | 月額料金(戸建て) | 違約金 |
---|---|---|---|
ドコモ光 | 2年 | 5,720円 | 5,500円 |
ソフトバンク光 | 2年 | 5,720円 | 5,720円 |
auひかり | 2年 | 5,610円 | 4,730円 |
auひかり | 3年 | 5,390円 | 4,460円 |
ビッグローブ光 | 2年 | 5,478円 | 4,230円 |
ビッグローブ光 | 3年 | 5,478円 | 4,100円 |
NURO光 | 2年 | 5,200円 | 3,850円 |
NURO光 | 3年 | 5,200円 | 3,740円 |
※2025年8月時点の情報。マンションタイプは金額が異なります。
注意点として、2022年6月30日以前に契約した場合は、従来の高額な違約金が適用される可能性があります。
例えば、旧プランのドコモ光なら14,300円、auひかりなら16,500円などです。
自分がいつ契約したか覚えていない場合は、契約書を確認するか、事業者に問い合わせてみてください。「法改正前の契約なので、新プランへの変更はできませんか?」と相談してみる価値はあります。実際、事業者によってはプラン変更に応じてくれることもあるんです。
こんな疑問を持った方へ 「マンションタイプの違約金はいくら?」
マンションタイプも基本的に同じルールですが、月額料金が安い分、違約金も少し安くなります。例えばドコモ光マンションタイプなら月額4,400円で、違約金は4,180円といった具合です。
工事費残債についても知っておこう
違約金以外で注意したいのが「工事費の残債」です。
多くの光回線では「工事費実質無料」をうたっていますが、これは工事費を分割にして月額料金から同額を割引する仕組みです。
例えば、工事費40,000円を24回払い(月1,667円)にして、毎月1,667円割引。24ヶ月使えば実質無料になりますが、途中で解約すると残りの分割代金は一括で請求されます。
つまり、違約金は法改正で安くなったものの、工事費残債は従来通り請求される可能性が高いということです。
ただし、これも事業者によって扱いが異なります。最近では工事費残債も免除してくれるキャンペーンを実施している光回線も増えてきました。
初期契約制度で損をしやすいケース
更新月を逃した場合の例
ここからは、実際に僕がお客様から相談を受けた「やってしまいがちな失敗パターン」をご紹介します。一番多いのが、更新月をうっかり逃してしまうケースです。
解約月を1か月間違えるだけで違約金発生
実際にあった話なんですが、営業職の方で「転勤が決まったから光回線を解約したい」という相談がありました。その方は2年契約で、契約開始が2022年5月。つまり2024年5月が契約満了月で、更新月は6〜8月だったんです。
ところが、転勤の手続きが忙しくて、更新月の存在をすっかり忘れてしまい、9月に解約手続きをしてしまったんです。結果として、たった1ヶ月遅れただけで5,500円の違約金が発生してしまいました。
実例ベースの損益計算
具体的にどれくらい損になるのか、計算してみましょう。
【ケース1:更新月を1ヶ月逃した場合】
- 違約金:5,500円
- 1ヶ月分の月額料金:5,720円(継続利用した場合)
- 実質的な損失:5,500円
【ケース2:更新月を半年逃した場合】
- 違約金:5,500円
- 6ヶ月分の月額料金:34,320円(継続利用した場合)
- 実質的な損失:5,500円(月額料金は使った分なので損失ではない)
つまり、更新月を逃すと、いつ解約しても同じ違約金がかかるということです。それなら早めに解約して、新しい回線に乗り換えた方がお得になる可能性も高いんです。
更新月を逃さないための対策
- 契約時にスマホのカレンダーに更新月を登録
- 更新月の3ヶ月前にリマインダーを設定
- 年1回、契約内容を見直す習慣をつける
特に営業職の方は転勤の可能性があるので、早めの準備がおすすめです!
引っ越し・転勤による途中解約

営業職の方に特に多いのが、引っ越しや転勤に伴う解約です。
これ、実は一番損をしやすいパターンなんです。
対応エリア外への引っ越し時の注意点
光回線って、実は全国どこでも同じサービスが使えるわけではありません。特に独自回線系は要注意です。
エリアが限定されている主な光回線
- auひかり:関西・東海・沖縄の一部で提供なし
- NURO光:対応エリアが限定的(徐々に拡大中)
- 電力系光回線(eo光、コミュファ光など):各電力会社の管轄エリアのみ
ちなみに、撤去工事費は事業者によって大きく異なります。フレッツ光系なら基本的に無料ですが、auひかりやNURO光は高額になることが多いです。
特例的に違約金が免除される場合
ただし、引っ越しの場合は特例的に違約金が免除されるケースもあります。
違約金免除の条件(事業者により異なる)
- 引っ越し先が対応エリア外の場合
- 同一サービスを引っ越し先でも継続利用する場合
- 法人契約での転勤・事業所移転の場合
最近は消費者保護の観点から、引っ越しに関する違約金を免除する事業者も増えてきました。解約前に一度、事業者に相談してみることをおすすめします。
契約内容を誤解していたケース

これも結構多いんですが、契約内容を正確に理解せずに契約してしまうケースです。
契約期間を「2年」と思っていたら「3年」だった事例
ビッグローブ光を契約された方で、「2年契約だと思っていたら3年契約だった」というケースです。
その方は営業担当者から「2年で元がとれますよ」という説明を受けて契約したそうですが、実際は3年契約プランだったんです。引っ越しが決まって2年目に解約しようとしたら、違約金が発生することが判明しました。
契約書をよく見ると、確かに「3年プラン」と書いてあったんですが、口頭での説明と契約書の内容が食い違っていたんです。
このケースの場合
- 想定していた契約期間:2年(24ヶ月)
- 実際の契約期間:3年(36ヶ月)
- 余計な拘束期間:1年(12ヶ月)
結局、その方は違約金4,100円を支払って解約することになりました。
更新月や契約満了日を確認しなかった場合のリスク
もっと深刻なのが、更新月や契約満了日を全く把握していないケースです。
僕が驚いたのは、「契約してから一度も契約内容を確認したことがない」という方が意外と多いことです。特にスマホとセットで契約した場合、光回線の契約内容まで詳しく確認しない方が多いんです。
実際にあった失敗例:
- 更新月を3ヶ月間違えて把握していて、違約金が発生
- 自動更新されることを知らず、2年後に解約しようとしたら新たな契約期間に入っていた
- 契約書を紛失して、いつが更新月なのかわからない
特に3番目のケースは深刻です。契約書がないと更新月の確認ができないため、事業者に問い合わせる必要があります。でも問い合わせ先がわからない、本人確認に時間がかかる、など二次的な問題も発生しがちです。
契約書の保管について
- 紙の契約書:ファイリングして保管
- 電子契約書:PDFをクラウドに保存
- 重要事項説明書:契約書と一緒に保管
- 問い合わせ先一覧:緊急時にすぐ確認できる場所に
スマホで写真を撮っておくのも有効です!
「今解約すると損か得か」損益シミュレーション
さて、ここが一番知りたいポイントですよね。「今すぐ解約したら結局いくらかかるの?」「乗り換えた方がお得なの?」という疑問に、具体的な数字でお答えしていきます。
現在の契約状況を確認する方法
まず最初に、自分の現在の契約状況を正確に把握しましょう。これができないと正しい判断ができません。
マイページでの契約期間確認手順

最も確実で早い方法は、各事業者のマイページで確認することです。
主要光回線のマイページ確認方法
事業者 | マイページ名 | 確認できる項目 |
---|---|---|
ドコモ光 | My docomo | 契約期間、更新月、工事費残債 |
ソフトバンク光 | My SoftBank | 契約満了日、違約金額、工事費残債 |
auひかり | My au | 更新月、解約金、撤去工事費 |
ビッグローブ光 | マイページ | 契約期間、契約解除料、工事費残債 |
NURO光 | マイページ | 契約満了日、契約解除料 |
ログインには、契約時に設定したIDとパスワードが必要です。「パスワードを忘れた!」という場合は、メールアドレスや契約者情報で再設定できます。
契約書・申込書のチェックポイント

マイページにログインできない場合は、契約書や申込書を確認しましょう。
契約書で確認すべき項目
- 契約開始日:いつから契約期間がスタートしたか
- 契約期間:2年契約か3年契約か
- 自動更新の有無:自動更新ありかなしか
- 違約金額:契約解除料の金額
- 工事費の分割内容:月額いくらを何回払いか
見つからない場合は、目次や索引をチェックしてみてください。「契約期間」「解約」「違約金」などのキーワードで探すと見つかりやすいです。
解約タイミング別の損益比較
それでは、実際のケースで損益を比較してみましょう。ここでは、2年前にドコモ光を契約した営業職の方という想定で計算します。
基本条件の設定
- 契約開始:2022年8月
- 契約期間:2年(自動更新)
- 月額料金:5,720円
- 違約金:5,500円
- 工事費:19,800円(24回払い:825円/月)
- 現在:2025年8月(3年経過、自動更新済み)
- 次回更新月:2025年9月〜11月
乗り換え候補
- NURO光(月額5,200円)
- 乗り換えキャンペーン:45,000円キャッシュバック
- 他社違約金負担:最大20,000円
パターン別損益計算
解約タイミング | 違約金 | 工事費残債 | 合計費用 | 乗り換え特典 | 実質損益 |
---|---|---|---|---|---|
更新月(9月) | 0円 | 0円 | 0円 | 45,000円 | +45,000円 |
更新月前(8月) | 5,500円 | 0円 | 5,500円 | 45,000円 + 5,500円 | +45,000円 |
更新月後(12月) | 5,500円 | 0円 | 5,500円 | 45,000円 | +39,500円 |
1年後(2026年8月) | 5,500円 | 0円 | 5,500円 | 45,000円 | +39,500円 |
※工事費残債は既に完済済み(24回払い完了)という想定
この計算を見ると、いつ解約してもプラスになることがわかります!これは乗り換えキャンペーンが充実しているからですね。
損益分岐点の見つけ方
損益分岐点の計算式
解約費用(違約金 + 工事費残債)≦ 乗り換え特典(キャッシュバック + 違約金負担)

この不等式が成り立てば、乗り換えがお得ということになります。
実践的な判断基準
- 解約費用が3万円以下:積極的に乗り換え検討
- 解約費用が3〜5万円:キャンペーン内容と要相談
- 解約費用が5万円以上:更新月まで待つことを推奨
ただし、これは純粋に金銭面だけの話です。回線速度に不満がある、引っ越しが決まっているなどの理由があれば、多少の損失は許容範囲かもしれません。
隠れたコストにも注意

損益計算をする時に見落としがちなのが「隠れたコスト」です。
見落としがちな費用
- 新規工事費:乗り換え先でも工事費がかかる場合
- 事務手数料:通常3,300円
- ルーター代:レンタルから購入に変わる場合
- 設定作業:業者に依頼する場合は5,000〜10,000円
隠れたコストを抑える方法
- 工事費無料キャンペーンを実施している事業者を選ぶ
- ルーター無料レンタルがある事業者を選ぶ
- 設定サポート無料のキャンペーンを活用する
事前に必ず確認しておきましょう!
解約・乗り換えの手順(図解付き)
いよいよ実際の手続きです!ここでは失敗しない乗り換え手順を、ステップバイステップで解説します。順番を間違えると大変なことになるので、必ずこの通りに進めてくださいね。
乗り換え手順の全体像
まず最初に、乗り換え手順の全体像を把握しましょう。
【乗り換え手順フローチャート】
Step1: 契約期間・違約金額の確認
↓
Step2: 乗り換え先の決定(特典・料金比較)
↓
Step3: 申込と同時に違約金負担キャンペーン適用手続き
↓
Step4: 新回線の工事日程調整
↓
Step5: 開通工事・初期設定
↓
Step6: 開通後に旧回線を解約 ← ここが重要!
↓
Step7: 違約金負担キャンペーンの申請
絶対に覚えておいてほしいのは、「新回線開通後に旧回線解約」という順番です。逆にすると、インターネットが使えない期間が発生してしまいます。
Step1: 契約期間・違約金額の確認

まずは現在の契約内容を正確に把握しましょう。
確認すべき項目チェックリスト
- □ 契約開始日
- □ 契約期間(2年 or 3年 or 縛りなし)
- □ 次回更新月
- □ 現在の違約金額
- □ 工事費残債の有無・金額
- □ その他解約時費用(撤去工事費など)
これらの情報は、各事業者のマイページで確認できます。ログインできない場合は、サポートセンターに電話してください。
主要事業者サポートセンター
- ドコモ光:0120-800-000(9:00-20:00)
- ソフトバンク光:0800-111-2009(10:00-19:00)
- auひかり:0077-777(9:00-18:00)
- ビッグローブ光:0120-86-0962(9:00-18:00)
- NURO光:0120-65-3810(9:00-18:00)
僕が以前サポートセンターに電話した時は、平日の14時頃が比較的つながりやすかったです。朝一番や夕方は混雑することが多いので、時間に余裕があるときに電話するのがおすすめです。
Step2: 乗り換え先の決定(特典・料金比較)

契約内容が確認できたら、乗り換え先を決定します。
比較すべきポイント
料金面
- 月額基本料金
- 工事費(実質無料キャンペーンの有無)
- 事務手数料
- ルーターレンタル料
キャンペーン面
- 新規申込キャッシュバック
- 他社違約金負担額
- スマホセット割
- その他特典(Wi-Fiルーター無料など)
サービス面
- 回線速度・品質
- IPv6対応
- サポート体制
- 対応エリア
実際の比較例
現在:ドコモ光(契約残り1年、違約金5,500円、工事費残債0円) スマホ:ドコモ(月4,000円)
候補 | 月額料金 | スマホ割 | キャッシュバック | 違約金負担 | 実質月額※ |
---|---|---|---|---|---|
継続 | 5,720円 | -1,100円 | 0円 | 0円 | 4,620円 |
NURO光 | 5,200円 | 0円 | 45,000円 | 5,500円 | 3,325円 |
auひかり | 5,610円 | 0円 | 72,000円 | 5,500円 | 2,788円 |
※実質月額は2年間の総費用÷24ヶ月で計算
この例だと、auひかりに乗り換えることで月額1,800円以上の節約になることがわかります。
Step3: 申込と同時に違約金負担キャンペーン適用手続き

乗り換え先が決まったら、申込手続きです。
この時に必ず違約金負担キャンペーンの適用も同時に申し込みましょう。
申込時に必要な情報
基本情報
- 契約者氏名・住所・電話番号
- 支払い方法(クレジットカードまたは口座)
- 工事希望日(第3希望まで)
違約金負担キャンペーン関連
- 現在利用中の光回線事業者名
- 契約者名(乗り換え先と同一である必要)
- おおよその解約費用
注意点として、多くの事業者では「申込時にキャンペーンコードを伝える」必要があります。後から追加適用はできないことが多いので、忘れずに伝えてください。
Step4: 新回線の工事日程調整

申込完了後、工事日程の調整連絡が来ます。
工事日程調整のポイント
営業職の方向けアドバイス
- リモートワーク予定日は避ける
- 出張予定のない日を選ぶ
- 土日工事は追加料金がかかる場合が多い
- 午前・午後の時間指定も可能(有料の場合あり)
工事当日の準備
- 立ち会いが必要(2〜3時間程度)
- 工事場所の整理(ONU設置予定場所周辺)
- 駐車スペースの確保(戸建ての場合)
工事時期によっては、希望日の2〜3週間後になることもあります。3〜4月の引っ越しシーズンや、年末年始は特に混雑します。
Step5: 開通工事・初期設定

いよいよ開通工事です。
工事当日の流れ
1. 工事業者の到着・挨拶
- 身分証明書の確認
- 工事内容・所要時間の説明
2. 屋外工事
- 電柱から自宅までの光ファイバー引き込み
- 戸建て:外壁に光ファイバー固定
- マンション:共用部から各戸への配線
3. 屋内工事
- 光コンセントの設置
- ONU(光回線終端装置)の設置・設定
- 動作確認
4. 初期設定サポート(オプション)
- パソコン・スマホのWi-Fi設定
- メール設定など
工事自体は通常1〜2時間で完了します。ただし、マンションで共用部の工事が必要な場合は、事前に管理会社の許可が必要です。賃貸の場合は、管理会社や大家さんに確認しておきましょう。
開通後の確認事項
工事完了後は、必ず以下を確認してください。
速度テスト
- 有線接続での速度測定
- Wi-Fi接続での速度測定
- 複数の測定サイトで確認
各種設定確認
- インターネット接続
- メール送受信
- 動画ストリーミング
- ビデオ通話(リモートワーク用)
万が一問題があれば、工事業者が帰る前に相談しましょう。後から「実は繋がらない」となると、再度工事が必要になる場合があります。
Step6: 開通後に旧回線を解約

新回線が正常に動作することを確認してから、旧回線を解約します。
この順番は絶対に守ってください。
解約手続きの方法
電話での解約(最も確実)
- 各事業者のサポートセンターに電話
- 契約者本人が手続き
- 解約理由を聞かれる場合があるが、「引っ越しのため」等で十分
Webでの解約(24時間受付)
- マイページから手続き可能な事業者もある
- ただし、処理に数日かかる場合がある
解約時に確認すべきこと
- 解約日(違約金発生の有無に関わる)
- 最終請求額(違約金・工事費残債・日割り料金)
- 機器返却の要否・方法
- 解約証明書の発行方法
特に解約証明書は違約金負担キャンペーンの申請に必要なので、忘れずに依頼してください。
Step7: 違約金負担キャンペーンの申請

最後に、違約金負担キャンペーンの申請手続きです。
必要書類の準備
必須書類
- 他社サービスの解約証明書
- 違約金の請求書・領収書
- 本人確認書類のコピー
- 申請書(事業者指定フォーマット)
追加で必要な場合があるもの
- 工事費残債の証明書
- 撤去工事費の領収書
- 振込先口座の通帳コピー
申請期限と受取時期
事業者 | 申請期限 | 受取時期 | 受取方法 |
---|---|---|---|
ソフトバンク光 | 開通から5ヶ月目末日 | 申請から1〜2ヶ月 | 普通為替 |
auひかり | 開通から12ヶ月以内 | 申請から1〜2ヶ月 | au PAY残高 |
ビッグローブ光 | 開通から3ヶ月以内 | 申請から2〜3ヶ月 | 現金振込 |
申請期限を過ぎると一切受け取れなくなるので、解約証明書が届いたらすぐに申請しましょう。
申請を忘れないための工夫
- 解約手続き時にスマホのリマインダーを設定
- 解約証明書が届いたら即日申請
- 申請完了のメール・書類は保管
期限ギリギリではなく、余裕を持って申請しましょう!
よくある質問(FAQ)

ここでは、よくある質問をまとめました。あなたの疑問もきっとこの中にあるはずです!
Q1. 初期契約制度は全ての光回線にあるの?
A. いいえ、光回線によって異なります。

初期契約制度(契約期間の縛り)があるかどうかは、事業者やプランによって違います。
初期契約制度があるもの
- ドコモ光(2年定期契約プラン)
- ソフトバンク光(2年自動更新プラン)
- auひかり(ずっとギガ得プラン:3年、ギガ得プラン:2年)
- ビッグローブ光(2年・3年プラン)
- NURO光(2年・3年契約プラン)
初期契約制度がないもの(縛りなし)
- おてがる光
- エキサイト光
- GMOとくとくBB光(契約期間なしプラン)
- ドコモ光(定期契約なしプラン)※料金は高め
ただし、同じ事業者でも複数のプランを用意していることが多いです。例えばドコモ光なら、2年契約プランと縛りなしプランの両方があります。縛りなしプランは月額料金が1,000円程度高くなりますが、いつでも違約金なしで解約できます。
Q2. 引っ越しの場合は必ず違約金がかかる?
A. 事業者や引っ越し先によって異なりますが、免除される場合も多いです。

引っ越しに関する違約金の扱いは、近年大幅に改善されています。
違約金が免除されやすいケース
- 引っ越し先が対応エリア外の場合
- 同一事業者のサービスを引っ越し先でも継続する場合
- 法人契約で事業所移転の場合
- 事業者が特別に配慮してくれる場合
引っ越し時の交渉ポイント
- 「対応エリア外なので仕方ない」ことを強調
- 「可能なら継続したかった」という意志を示す
- ダメもとでも必ず相談してみる
Q3. 途中解約しても工事費残債は払わないといけない?
A. 基本的には支払い義務がありますが、キャンペーンで負担してくれる場合もあります。

工事費残債は違約金とは別の費用なので、違約金が免除されても工事費残債は請求されるのが一般的です。
工事費残債の計算例(工事費40,000円を24回払いの場合)
- 契約から6ヶ月で解約:残債30,000円
- 契約から12ヶ月で解約:残債20,000円
- 契約から18ヶ月で解約:残債10,000円
- 契約から24ヶ月で解約:残債0円
ただし、最近は工事費残債も含めて負担してくれる乗り換えキャンペーンが増えています。
Q4. 更新月は事業者ごとに違う?
A. はい、事業者によって更新月の定義が異なります。

これが結構やっかいなポイントで、「2年契約だから24ヶ月目に解約すれば大丈夫」と思っていても、実際は違約金がかかることがあります。
主要事業者の更新月パターン
事業者 | 契約期間 | 更新月の設定 |
---|---|---|
ドコモ光 | 2年 | 満了月の翌月から3ヶ月間 |
ソフトバンク光 | 2年 | 満了月から3ヶ月間 |
auひかり | 2年/3年 | 満了月の翌月から2ヶ月間 |
ビッグローブ光 | 2年/3年 | 満了月から3ヶ月間 |
NURO光 | 2年/3年 | 満了月から3ヶ月間 |
Q5. 初期契約制度と契約期間縛りの違いは?
A. 基本的に同じ意味ですが、使われる文脈が少し違います。
実は、この2つの用語に明確な違いはありません。

どちらも「一定期間内の解約で違約金が発生する仕組み」を指しています。
使い分けの傾向
- 「初期契約制度」:事業者や法律文書でよく使われる正式な用語
- 「契約期間縛り」:消費者や口コミサイトでよく使われる俗語的な表現
まとめ

長い記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
初期契約制度は決して複雑な制度ではありません。

要は「契約期間の縛りがあって、途中で解約すると違約金がかかる」という仕組みです。
ただし、正しい知識と適切なタイミングで行動すれば、損することなく理想の光回線に乗り換えることができます。
この記事で覚えておいてほしい3つのポイント
- 更新月は必ずカレンダーに登録して逃さない
- 乗り換えキャンペーンを活用すれば違約金は怖くない
- 手続きの順番(新回線開通→旧回線解約)を間違えない
転勤や引っ越しの可能性がある方は、特に契約期間について慎重に検討することをおすすめします。

あなたのライフスタイルに合った最適な光回線で、快適なインターネットライフを送ってくださいね!
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